対応規格
- JIS H 8642 溶融アルミニウムめっき
- JIS H 8672 溶融アルミニウムめっき試験方法
JIS適用範囲(抜粋)
この規格は、鉄鋼製品(薄鋼板2.3mm以下、線類、耐熱鋼、ステンレス鋼、ボルト、ナット類は対象外)に耐候性、耐食性、耐熱性を向上させる目的で施した溶融アルミニウムめっき(注)の有効性について規定する。
注:99%以上の純度を持つアルミニウム地金を用い、他の元素を加えない浴によるめっきをいう。
外観
めっきの外面は、目視により検査を行い、実用的に滑らかで、不めっき、その他の使用上有害な欠陥があってはならない。但し、3種についてはヤケが認められてもよい。
めっき種類、めっき厚及び付着量(JIS H8642の表1、2)
種類 | 記号 | 厚さ(μ) | 付着量(g/㎡) |
---|---|---|---|
溶融アルミニウムめっき1種 | HDA1 | 60以上 | 110以上 |
溶融アルミニウムめっき2種 | HDA2 | 70以上 | 120以上 |
溶融アルミニウムめっき3種 | HDA3 | 合金層厚さ50以上 | - |
- めっき厚は、アルミ層厚と合金層厚の合計とする。
- HDA2については、アルミ層厚は原則として10μ以上とする。但し、厚肉または特殊形状の製品については、当事者間の協議により、その厚さを決めることができる。
- 特に指定のある場合は、拡散処理を行うことができる。この場合の記号はHDA3-Dとす る。HDA3-Dについては拡散浸透層厚は70μとする。
試験方法
①めっき厚さ試験 ②付着量試験 ③ピンポール試験 ④密着性試験