アルミナイズ処理アルミナイズ関連加工メニュー

アルミナイズとは、溶融アルミめっき(アルマー加工)のことで、当社の商品名です。
アルミナイズは、鉄鋼の表面に高度の耐食性、耐熱性・耐硫化性を付与する目的で開発されたものです。
我が国で本格的に研究され製品化されたのは、1955年(昭和30年)頃であります。当社でもその頃研究開発に着手し、アルミナイズと命名しました。
その後の技術開発の結果、各分野で使用されていると共にその実績から適用範囲も広まり、新金属材料として高く評価され、今日にいたっております。

アルミナイズの特性

  • 普通鋼の顕微鏡写真(×100)
  • ステンレス鋼(SUS304)の顕微鏡写真(×100)

アルミナイズの製法は、被めっき材の鉄鋼及び鋳鉄の表面を洗浄した(前処理)後、約700℃の溶融アルミニウム浴中に浸漬します。この事により鉄鋼表面と溶融アルミニウムとの相互拡散が起こり、鉄とアルミの合金(Fe-Al)が生成し、浴より引き上げ時にその合金層にアルミニウムを付着させたものです。
アルミナイズ製品は、空気中においてその最表面に酸化皮膜(Al2O3)を生成し、その酸化皮膜は、綿密、強靭で密着性が強く、しかも電気抵抗が極めて大であり、腐食電流を通さず、その上大なる熱抵抗を有します。

従いまして、アルミナイズ処理とは、最表面の酸化膜(Al2O3)による保護と、アルミニウム層の電気化学的保護の下に、顕著な耐食・耐熱性を有する合金層(Fe-Al)によって、三重の保護を受けた表面処理であり、アルミニウム固有の耐食性とともに、耐熱性・耐硫化性に優れた特性を発揮するものであります。
特に近年では、潮風や海水からの構造物や設備を守るために長年行われてきた重塗装や亜鉛めっきと比較して、その耐久性から見たランニングコストは、メンテナンスフリーのアルミナイズに優位性があるとして、高く評価され使用されています。

アルミナイズの特長

1. 耐海水性 海洋環境下では、亜鉛めっきの約10倍、5%アルミ-亜鉛合金めっきの約6倍の耐食性を発揮
2. 耐熱性 軟鋼にめっきして800℃まで、SUSでは1000℃まで耐熱
3. 耐硫化性 温泉地帯や排気ガスの雰囲気に優れた耐食性を発揮(高温・常温でも有効)
4. 耐焼付、カジリ性 高温(1000℃)で使用される機器のボルトナットに有効(SUS材にも有効)
5. 耐磨耗性・耐エロージョン性 Hv800以上の合金層を活かした使用法です
6. 応力腐食割れの防止 SUSの弱点を解消します
7. シール性 全周溶接を点付けとしアルミによりシールします
8. 電食防止用 アルミ製品に使用する鉄鋼へのめっきで電食を防止致します
9. 溶接も可能 溶接熱でもめっきは焼失しません。二次拡散します

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