アルミナイズ処理のライフサイクルコスト(L.C.C)
近年、塩害・海洋環境で長期間使用される橋脚・港湾設備・大規模設備についてL.C.C.で評価されるようになってきています。これは、環境資源・汚染問題にも関係しており、単に初期品質とコストだけの比較でなく、長期的なランニングコストを重要視したものです。<図1>は亜鉛めっきとアルミめっきを5年更新サイクルでコストを比較してあります。初期コストは溶融アルミめっき(+材料費+工事費)は亜鉛めっきに比較して10%~20%は高くなってしまいますが、ランニングコストを含めて検討するとL.C.C.では亜鉛めっきの50%以下となります。
(例)某社のライフサイクルコスト比較
以前は亜鉛めっきにて約5年間のサイクルで交換実施していました。
しかし、交換の度に工事費・材料費・人件費・産業廃棄物処理費等のコスト及びメンテナンス費用が発生しておりました。
アルミナイズ処理へ変更して大幅なコスト削減に成功しております。
使用年数 | ~5年 | ~10年 | ~15年 | ~20年 | 25年 |
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亜鉛コスト累計 | 100% | 220% | 340% | 460% | 580% |
アルミナイズコスト累計 | 110% | 110% | 110% | 230% | 230% |