高耐硫化性特性・製品情報

鉄鋼の硫黄に対する親和力は非常に大きく、硫化ガス又溶液中では激しく腐食され硫化鉄を生成致します。 NAUMANの研究によると、高温ガス中における鉄鋼の耐硫化性は、数%のアルミニウムの含有により、著しく改善される事が報告されています。
アルミナイズ製品は、表層のアルミニウムと約60%のアルミを含む合金層(Fe-Al) とにより、耐硫化性と同時に耐高温酸化性を併せ持つという非常に優れた性質を活かし、公害関係施設、燃焼ガス配管、温泉管、石油精製プラント配管、電力(山間地帯)等にご使用頂いております。

高耐硫化性が役立つ用途

高温硫化水素中における加熱試験

  • Al含有量による耐硫化性
  • Cr含有量による耐硫化性

高温亜硫酸ガス中における加熱試験

試料 温度 加熱時間 重量増減
SUS304 1350℉ (723℃) 24 -17.0%
SUS310S 1350℉ 24 -8.4%
アルミナイズ鋼 1350℉ 192 0.1%
SUS304アルミナイズ 1350℉ 192 0.1%
アルミナイズ鋼 1700℉ 48 0.0%
SUS304アルミナイズ 1700℉ 48 0.3%

高温硫化水素中における加熱試験

硫化水素気流、毎時20リットル中で50時間連続加熱後の酸化損失による重量減(g/hr/m2

試料 500℃ 600℃ 700℃
軟鋼 19
3%Cr+2.5%Ni 13 73
18Cr+2.5Ni 42 11
カロライズ 0.08 0.2%
アルミナイズ 0.02 0.2%

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